小数点以下省略したらダメな理由とは?
小数点以下省略したらダメな理由とは?
本日は、人間の心理について
お話をしたいと思います。
また、動画を撮影しましたので、
こちらをご覧ください。
動画が見られない方は下記を
ご覧ください。
――
最近、
「全員カモ」
という本を読んでいます。
心理学を用いた詐欺師に
騙されないようにしましょう
という本です。
心理学は、
マーケティングや
セールスで応用される
ケースがあります。
この本では、
人が信じやすかったり
騙されやすい傾向を
紹介しているのですが、
その中で
「正確性」
というのがあります。
これは何かというと、
人は曖昧な情報よりも、
より具体的な数字や
詳細情報を与えられた方が
信じやすいというものです。
例えば、
この薬は、患者1万人中
約半分に効果があった
よりも、
5,578名に効果があった
の方が信じやすいです。
ちなみにほんで
紹介されていたのが、
あるアメリカの論文です。
人は、
ネガティブな思考の
2.9013倍ポジティブな
思考をすると人生は豊かに
なるとのこと。
なんで、
2.9013倍なのか?
ここにある
カラクリがあります。
実は2.9013倍
という数字を証明する
には、
本来は
ネガティブな傾向を
8万件、
ポジティブな傾向を
23万件、
一人ひとりにヒアリング
しないといけないそうです。
でも、
この論文の著者は、
たったの480人しか
ヒアリングして
いませんでした。
あまりにもデータ数が
少ないので、しばらくして
この論文が却下された
そうですが、かなりの方が
信じたようです。
小数点以下の数字を
細かく出している方が
信憑性が増します。
また、例えば
100人に17人が
失敗しました。
より
200人に34人が
失敗した。
という分母が増えた
方が失敗率が高いように
見られる傾向があるそうです。
ちなみに、このようなことは
昔からマーケティングの世界では
良く活用されてます。
200円よりも198円で価格提示
した方が売れる。
とかもそうですし、
2,000社に導入した!
よりも、
2,038件に導入した!
謳った方が信じられやすいです。
嘘をついてはダメですが、
告知などで数字を使う際には、
四捨五入しない方が良いです。
数字の見せ方1つで集客効果
が変わるかもしれません。
さらに、具体的な情報を
付け加えることで、より
信じられやすくなります。
人間の心理も
正しい使い方をすれば
効果的です。
ご参考になれば、幸いです。