それ何のためにやっているの?的なお話
それ何のためにやっているの?的なお話
先日、息子が見ていた
世界まる見えというTV番組
をなんとなく後ろで見ていました。
そると、典型的な手段の目的化
の罠に陥っていたので、今回
ご紹介をしたいと思います。
まずは番組内容を。
スウェーデンの話のある市で
バスの渋滞問題を抱えていました。
道路にバス専用レーンを設けて
いるけど一般車両が入ってきて、
渋滞になっていました。
そのため、バスが遅延して
大変なことになっているらしいです。
これは何とかしないといけない
ということで、市議会である
装置を導入することが決まりました。
それは、バス専用レーンの入り口に
バスしか通り抜けられない穴と
下に突起物を置いたそうです。
バスのように車幅が大きくかつ
車高も高くないと引っかかったり
穴に脱輪したりしてしまいます。
これをバストラップと呼ぶそうです。
で、結果どうなったか?
それでも一般車両が
どんどん入ってきます。
そして、どんどん穴に落ちて、
もっと渋滞になったそうです(笑)
バストラップの認知度が低く
看板も分かりにくかったのが、
原因とのこと。
これはまずいということで、
次の市議会で決めたか?
交通整理の人をバストラップ
の前に配置しました。
交通整理の人を配置した結果
渋滞も無くなったそうです。
これ、始めからバストラップ
いらなかったよね。ってという
番組でオチがありました。
で、これが「手段の目的化」
と言われるものです。
元々バストラップを入れた目的は。
「バスの渋滞を無くす」ことでした。
バストラップはあくまでも手段です。
ですが、バストラップが
うまくいかなくなった時です。
手段であるはずのバストラップを
うまく機能させるために、
交通整理の人を配置しました。
要は手段をうまく活用する
ために手段を投入しています。
手段だったバストラップが目的
となって、交通整理員という
新たな手段を投入しました。
これは意外とやりがちです。
特に手段の再投入が連続
すると、手を付けられなくなります。
今回のスウェーデンのケースは
再投入1回で済んだので、
そんなに悪くはないですが、
導入費が高いのでアウトですね。
で、先の事例ほどではないですが、
士業・コンサルの場合でよくあるのが、
集客です。
例えば、
最近は紹介営業だとなかなか
顧客獲得ができない!と悩んで
いたとします。
なので、
「Facebook広告が流行っている
らしいな。をやってみよう!」
ということになったとします。
そして、
まずは、本を読んでみよう!
読んでも分からない・・
じゃあ講座を受けてみよう!
講座を受けてもよく分からない・・
じやあ外注してみよう!
結果、月額30万ぐらい
代理店に払っているとか・・
でも、30万払うなら、
そもそもFacebook広告
以外のこともできたはずです。
顧客獲得が目的なのに、
いつの間にかFacebook広告
をやることが目的になっています。
これって、他人だとよく分かります。
ですが、自分が主体となると意外と
気付きにくいです。
手段の目的化の罠にハマると
費用と時間が無駄になります。
ぜひ、気を付けましょう。
ご参考になれば、幸いです。