士業のDXってどうやねん
士業のDXってどうやねん
本日は、
DX(デジタルトランスフォーメーション)
についてお話をしたいと思います。
ある仲間の社労士から、
「DXに興味がある士業
事務所が増えてきた」
と教えてもらいました。
そこで今日は、
士業のDXについて、
私なりの見解をお話
したいと思います。
士業のDXの取り組みを
ちょっと調べてみると、
・電話対応システムを導入し、
業務効率化
・人がやっていた作業をロボットに
やらせて業務効率化
などの事例が出てきました。
要は、システム導入をして
業務効率化をしよう
という流れかなと思います。
で、
このDXが進むとどうなるのか?
私は2つの道があると思っています。
1つは、
「価格競争力がますます激しくなる」
です。
これは他の士業にとっても
黙ってはいられない問題ですね。
ただでさえ価格競争が激しい業界の中、
DXを推進している事務所はさらなる
価格競争力を持つことが考えられます。
DXを積極的に導入するのは、
おそらく大手事務所からです。
つまり、営業力も、予算もある
大手事務所が更に価格で勝負してくる
可能性もあると思います。
ただ、これは最悪のシナリオですね。
現実的には、低価格で疲弊している為
価格競争力を増すよりも、
「コストを抑えて、利益を出すため」
に行うことが多いと思います。
そこで、もう1つの道です。
DXをやることで効率化された
時間・リソースを活用して
さらなる付加価値を乗せていく。
結局ここに行き着くと思います。
単なるコスト削減や業務効率化の
為にDXを導入する事務所と
「目的はそこではなく、
付加価値を出すことだ!」
と思って導入する事務所では
大きな差が出てくるでしょう。
つまり、DXを導入するか
どうかで悩むよりも、
もっと大事なことは、いかに他にない
付加価値を出すことができるか?
だと思います。
では、付加価値は
どうやって出せばいいのか?
ヒントはお客さんの声です。
例えば、こういう事例があります。
ある社長向けの財務サービスを
提供している海外の会社があります。
その会社は、上顧客に更なる価値
を提供したいと思っていました。
そこで、状顧客にヒアリングをしたところ、
みんな一様に
「健康に関して興味関心が高い」
ということが分かりました。
そこで、その会社は、
健康に関するニュースレターを
発行することにしました。
結果、大きな売上を上げる
ことができました。
さらに面白いのは、
その健康分野のニュースレターが
全く新しいお客さんまで引き寄せた
ということ。
このように、付加価値を提供しようと
思った際に、
「広く、浅く提供しよう」
と考えるよりも、
「あなたの上顧客に対して
何か提供できないか?」
を考えることが大事です。
なぜなら、市場のニーズを汲み取り、
先の先まで読むのは難しいからです。
ですので、広く浅くに提供しようと
思うと、失敗してしまう可能性も
あります。
ですが、
顔が見えるあなたの上顧客なら、
失敗する可能性も少なく、
失敗したとしてもリスクは
抑えられます。
DXからちょっと話はずれましたが、
本質はここかなと思います。
あなたの上顧客は
何を求めていますか?
ご参考になれば幸いです。