「先生」と言われるのしんどくないですか?
「先生」と言われるのしんどくないですか?
社会保険労務士や士業の方は、
顧客から「●●先生」と言われること
が多いと思います。
私は「国守先生」と言われたら、
「国守さん」でいいです。
と即レスで言っています。
社会保険労務士として、初めて獲得
した顧問先の社長に「国守先生」
と言われた時は、うれしかったです。
今までは、営業マンでしたので、お客様
から「国守先生」と言われることが、
新鮮でウキウキでした。
しかし、半年後その顧問先に契約を解除
されました・・・。
なぜなら、
「国守先生=何でも教えてくれる」
と顧問先は思っていたのに、そうでは
なかったということです。
そのきっかけは、お客様がある質問をした時
に私が答えられなかった時だそうです。
その場では、
「すぐに調べてお知らせします。」
とは伝えたのですが・・・
その時にお客様の中で、「先生?」
という疑問があったようです。
そして、そのお客様は自分で調べて
解決してしまいました。
その後の訪問では、会話がずっと
ギクシャクしていました。
薄々「契約解除されるな」と思って
いましたが、いざ解除されると
ショックでした・・・
なんで、こうなったんだろう?と
自問自答しました。
もちろん、即答できなかったのが
直接の原因で、もっと専門性を
磨く必要があるのは分かります。
しかし、いづれ同じことが
起きるだろう・・。
よくよく考えてみると、契約時の
自分のポジショニングが間違っていた
のが分かりました。
契約の時、先方は私を
「人事・労務はなんでも知っている」
=「先生」
という認識(ポジション)だったようです。
そう思わせてしまったのです。ある意味
私に依存していました。
実際に、国守先生と言われていましたので、
私もその期待に応えたいという思いがあり
ましたので、がんばって「先生」になって
いました。
いざ契約を結んだ後は、先方からあれや
これやの質問がありました。
その都度、その場を繕う自分がいました。
正直しんどかったです。
結果、半年で解除です。
踏ん張って、先生になるのも一つですが、
「色々と期待(依存)されるのは、嫌だな」
という思いがありました。
そして、最終的には、長期契約と短期契約で
お客様から見た私のポジショニングを変える
ようにしました。
それは、短期の案件「研修や賃金評価制度構築
等のプロジェクト」では、「先生」でもOK。
でも長期案件では、「先生」から「パートナー」
になる。更に加えると「曲者なパートナー」。
「曲者なパートナー」とは、
「先生のように教えません。あなたご自身で
決断・行動してください。決断・行動を
サポートする有益な情報やノウハウを
私は持っています。」
という、やや自分都合な定義です。
このポジショニング(覚悟をして)をとって
からは、お客様は私に依存しなくなり、
私もだいぶん楽になりました。
前の記事の「評価=事実/基準」でいうと
私という事実に対する基準を変えました。
評価は「先生」ではなく「曲者パートナー」
「何か分からないが、付き合っておかないと
損な存在。」になりました。
もちろん、「付き合わないと損な存在」に
なるようにしっかりと有益な情報やノウハウ
の提供をする必要があります。
これは、私のポジションなので、あなた
は、どんなポジションにいますか?
お客様から「どう見られたいですか?」
もしくは、「どう見られていますか?」
業者・代行屋と見られていたら、
基準は、「安い」や「誰でもできる」
になり。結果もっと安いのがあれば、
いつでも変える。という評価になります。