値引きされないようにする工夫
値引きされないようにする工夫
3月になると、いつも
思い出すことがあります。
それは、引越しです。
私は、学生時代に引越し
のアルバイトをしていました。
その当時、社員さんのスキル
の高さに驚きました。
家具を傷つけないように
包装したり、運んだりする
きめ細やかさ。
そして、
時間との勝負なので、
無駄のない動きと、
チームワーク力。
当たり前ですが、
彼らはプロです。
素人の目から見ても
「プロだな〜」
と思うほどの手際の
よさでした。
付いていくのに必死でした・・
ですが・・・
彼らは、どれだけスキルが
高くても価格勝負にさらされ
ています。
見込み客はいくつかの
業者から相見積もりをもらって
「この業者はこの値段だから
もう少しまけてくれない?」
と値引きされます。
お客さんは、
引越しなんてどこに頼んでも
一緒だから、できるだけ安い
ところに頼もう。
と思っている方が多いので
仕方がありません。
引越しは契約を決めてから
実際の作業が始まります。
価格を決定する前に
サービスを試してもらう
ことができません。
よって他社とサービス
内容を比較することも
できません。
だから、価格でしか
比較できないのです。
しかも、お客さんは
「家具や部屋を傷つけずに
運ぶのは当たり前」
「もし傷つけでもしたら
訴えてやる!!」
ぐらいの気持ちです。
なおさら、どこでやっても
一緒だと思ってしまいます。
我々士業も似たような
状況かもしれません。
価格を決める前に
サービスを試して
もらうことは難しいです。
また、代行業の場合、
どこに頼んでも一緒でしょ?
と思われてしまいます。
しかも、ミスをしないのが
当たり前と当然のように
思っています。
引越し業界と士業とでは
全く別の業界ですが、
契約を取る難しさは
似ています。
このような状況で
引越し業者はどのように
戦っているかというと、
1つはスピードです。
大体相見積もりを取る
としても3社程度です。
今ではネットで各社の
見積もり依頼をまとめて
請求できます。
その3社に入るために
できるだけ早く対応を
しています。
そしてもう1つが
オプションの充実です。
例えば、食器や衣装を
そのまま入れれるダンボール
にしたり、
最近では、引越し屋さんが
家電製品を売っていたり
します。
ですが、もし
・大切な家具を絶対に傷つけたくない
富裕層限定の引越し業者
・引越しの荷詰がいやで仕方がない人
限定の引越し業者
このようにターゲットを
絞れば、相見積もりを
取られる心配も無くなります。
なぜならば、他社よりも
価格が高い理由が明確
だからです。
また、そこに問い合わせを
してきた人はそのニーズが
あるということです。
相手のニーズに合わせた
サービスを提供しているため、
ただの荷物運びから一歩進んだ
提案が自然とできます。
つまり差別化ができます。
お客さんのニーズに応えて
いるため、その分お金を
もらっても誰も文句は
言いません。
実際、吉本の芸人さんが
芸能人限定の引越し屋を
経営してすごい儲かっている。
というのをテレビで見ました。
同じ芸能人なので、プライバシー
の配慮だと依頼者は安心する
そうです。
このようにターゲットを
設定することは、価格競争から
逃れる有効な方法です。
もしあなたが価格競争で
悩んでいるのであれば、
一度ターゲット設定を
見直してみてはいかが
でしょうか?
ご参考になれば幸いです。