満員電車に揺られて・・・
満員電車に揺られて・・・
久しぶりに激混みの満員電車に
乗りました。
車両に乗った瞬間に後から、
ドンドン人が乗り込み、早々
に私の体はロックされました。
そんな中、周りを見渡すと、
必死に自分のポジションを確保
しようともがいている人
ちょっとでも触れるとすぐに
押し返して抵抗する人
がいました。
駅に着くたびに、更に
大量の人が乗り込んでくる為、
空きスペースなんてありません。
全てが無駄な抵抗・・
私は、ただただ電車の揺れに
身を任せるのみ。
以前のメルマガでも書きましたが、
満員電車の時の人の心拍数は
戦闘機のパイロットと同じらしい。
たしかに、緊張感が漂います・・
そんな中、
大きな流れには、抵抗しても無力。
ただただ無駄にパワーを消費し、
神経を削られるだけ。
流れに身を任せて、パワーを温存し、
思考を巡らせる方がよい。
これ、満員電車だけではなく
ビジネスでも言えるんじゃないかな。
とふと思いました。
東日本大震災の時に、
こんなことがありました。
当時は、日本の大学に通う
外国人留学生の就職支援を
していました。
夏に外国人留学生と大手企業
の人事を集めた、大掛かりな
合同説明会を開催する予定でした。
しかし、ご存知のように、震災後
多くの外国人留学生が帰国しました。
企画している我々は、かなり焦りました。
なぜなら、外国人留学生の事前予約数
がまったく増えない・・
かたや人事の方は、有名な大手企業
が何社も参画予定でした。
さらにマスコミにも売り込みをして、
テレビや新聞の取材・撮影に来て
頂く予定でした。
責任者の私は、毎日どうしようかー。
と頭を悩ませていました。
直接大学にビラを配りに行ったり、
メルマガ登録者にひたすら告知を
したりと色々とやりました。
しかし、まったく効果なし。
予算だけが減っていくだけ。
そらそうです。関東圏の
多くの外国人留学生が日本に
いなかったので・・。
この時の私の心拍数は、
満員電車や戦闘機パイロット
以上だったでしょう。
そんな無駄な抵抗がしばらく
続いていた時です。
静観していた社長が我々チーム
を召集しました。
そして、
この流れは、変えられない。
今までのやり方をしても無駄。
どう対応するかを考えよう。
と言いました。
そこから、
・会場を狭くできないか?
・参加予定企業の認識は?
・本当に留学生は日本にいないのか?
など矢継ぎ早に我々に
質問をしてきました。
そこから、どんどんアイデアが
出てきました。
・会場をパーテーションで区切って
あえて狭くして、満員感を出そう。
・・ちょっとせこいですが
・参加企業には、事前に
震災の影響で参加数少ないですよ。
でも本気で日本で働きたいと思って
いる方が来ます。と刷り込んでおく。
これもせこいですが・・
・告知を全国に展開。遠方の方には
交通費を一部負担する
・友達を連れて来たら、特典を与える
・企業ブースを5社いったら特典を
与える
などの施策が決まりました。
そして、当日。
留学生の参加者数は予定の2/3
にはなりましたが、人事・学生ともに
満足度の高い結果となりました。
私は、この経験から、
大きな流れが起きた時は。時には
流れに抵抗するのではなく、冷静になり、
思考を巡らせるのが重要。
ということを学びました。
満員電車の中で、ついつい
こんなことを思い出しました。
ご参考になれば幸いです。