凍てつくような寒い日に汗だくになった話
凍てつくような寒い日に汗だくになった話
最近、めっきり寒くなって
きましたね・・・
こんな寒い日には、
いつも思い出すことが
あります。
それは前職時代の
ことです。
雪が降りそうなぐらい
どんよりと曇った寒い日
でした。
クリーニングに
出したてのコートを
着て会社に向かう途中、
朝からなんとなく嫌な
予感がしていたことを
覚えています。
案の定、会社に
到着するやいなや
上司から
「〇〇企業さんから
すごい剣幕で電話が
かかってきてるで!」
と言われました。
急いで電話に出ると、
挨拶する間も無く、
「昨日の合格メール、
一部の不合格者の
人にも送られているぞ!
どうしてくれるんだ!」
と、相手の拳が飛んでくる
ぐらいの勢いで叱られました。
当時は、面接の合否
連絡も代行していました。
合否連絡は
学生の一生を
決めるぐらいの
連絡です。
間違った対象に
送ることは許されません。
その許されない
行動をとってしまって
いました。
私は状況を確認し、
すぐに、上司と一緒に
先方に謝りに行きました。
ことの重大さを
分かっていましたので、
誠実に謝り、
今回の件が起こって
しまった経緯や今後
の対応などを丁寧に
説明しました。
その間は、その年
一番の寒さだったのに
汗びしょびしょでした。
向かい合った先方は
腕を組んで何も語ることなく
じっと我々の話を聞いて
いました。
そして最後に一言、
「今後、絶対にこのような
ことがないようにしてください」
と言われました。
「本当に申し訳
ございません」
と謝って帰ろうとした
ときです。
なぜかこんな一言を
言っていました。
「採用のご進捗は
いかがですか?」
この一言で
先方の態度は
変わりました。
「実は、選考会への
進捗が良くなくてね」
と今抱えている
問題を話してくれました。
小一時間ぐらい
色々と話を聞いた後、
なんと!追加の受注を
いただくことができました。
正直、なんであの
一言が出てきたのか
自分でも驚きましたね。
謝りに行っているのに、
「何か採用で困って
いることはありませんか?」
と聞いているのですから
ちょっと非常識です(笑)
新人の頃の私は、
謝りに行った時は
すぐにでも帰りたいと
思っていました。
でも、少し成長していた
その時の私は採用のプロ
としての自覚があったのだと
思います。
なので、謝罪だけでなく、
何か役に立てることがあれば
提案したいと思っていたのだと
思います。
その結果、運よく、
追加の受注をいただく
ことができました。
これは
「姿勢・スタンス」
の問題です。
どのような姿勢・スタンスで
お客さんと接するか
は重要だと思います。
単なる代行屋として
接するのか、
プロとして接すのかでは、
パフォーマンス
が変わってきます。
その姿勢は必ず
お客さんに伝わる
ものだなと思いました。
実は先ほどの企業さんは、
その後も、ず~とお付き合い
をしてくれました。
我々士業にとって
お客さんが離れないように
するのは、重要な課題の
1つです。
そのために、
新しいサービスを
考えるのもの1つですが、
姿勢・スタンス
を変えるだけで、
相手から信頼され、
他の士業とは付き合わない!
と思ってくれるぐらい
長い付き合いをすることも
できるのではないかなと思います。
どのような姿勢や
スタンスがお客さんに
一番喜ばれるのか?
一度振り返ってみても
いいかもしれません。
ご参考になれば幸いです。