やばいアンカリング効果・・だから価格で判断される
やばいアンカリング効果・・だから価格で判断される
突然ですが、あなたは、
「アンカリング効果」
というのをご存知でしょうか?
これは行動経済学の
カーネマンという人が
名付けたもので、
「人は無意識に最初に
見せられた数字や印象に
大きく影響される」
という効果です。
分かりやすいのが
「水道水とミネラルウォーター」
です。
誰の家でも水道をひねれば
約0.1円で水が出てくるのに、
あえてコンビニで100円の
ミネラルウォーターを買います。
その差は1,000倍です。
どうして人は
1,000倍も払って
同じ水を買うのか?
それは、
「水道の水は汚くて危険」
という印象が付いているからです。
ですが、現在の水道水は
ものすごくきれいですよね。
一説によると、
水道水でお酒まで
作れるぐらい質は
いいそうです。
でも、いまだに
多くの人はコンビニで
水を買います。
それは、
「水道の水は汚くて危険」
という印象が
強いからです。
アンカリング効果は
プラスにも働きます。
例えば、
「結婚指輪は給料の3ヶ月分」
とか、
「黒真珠は高級品」
などは、アンカリング効果
がプラスに働いた結果です。
で、このアンカリング効果ですが、
残念ながら士業の場合、
マイナスに働いていることが多いです。
例えば、
「社労士だったらこれくらいの
顧問料でしょ?」
とか、
「決算申告とかは
これくらいでしょ?」
などです。
ではアンカリング効果を
回避して、売りたい適正な
値段で売るためには
どうすればいいのでしょうか?
それにはいくつかの
テクニックがあります。
1つは、
「リンゴとオレンジの比較」
という方法です。
これはリンゴを売りたければ、
オレンジと比較しろ
というもので、
例えば、手続き業務の場合、
同じ士業と
比較するのではなく、
人を一人採用する
コストと比較します。
すると、
人一人雇うコスト
(大体月30万ぐらい)
と、月額手続き料を
比較できるので、
相当お得に感じることが
できます。
これは特に若い企業、
これから人を採用していく
ような企業には響くポイントです。
こんなテクニックは
たくさんあります。
ですが、本当に価格競争から
脱却したいなら、ターゲットを
変える必要があります。
実際のところ、
どれだけ高くても
欲しいと思っている社長は
必ずどこかにいます。
そのターゲットを見つける
ことが重要です。
そういう人は、
どれだけ安くても
〇〇がないと嫌だ
とか、
〇〇がないと
安心できない
というものを持っています。
高くても欲しいと思っている
ターゲットを設定し、
その人が持っている〇〇を探し、
自分にはそれが提供できると
証明できれば、価格競争からは
脱却できます。
正直、難しいことです。
すぐに見つかるわけではない
と思います。
ですが、
日々の中で1時間でも
これについて考える時間を
とるだけで、あなたの将来が
大きく変わる可能性があります。
ぜひ、時間をとって考えてみては
いかがでしょうか?
ご参考になれば幸いです。